FAQ
持続可能性やナチュラル・ステップのフレームワークに関するよくある質問を以下にまとめています。個別のトピックについて詳しい情報をお探しの場合、引き続き当ウェブサイトを確認していただくか、出版物&資料をご確認ください。
1. ナチュラル・ステップのフレームワークとは?
2. ナチュラル・ステップのフレームワークの特徴は?
3. ナチュラル・ステップとは?
4. 持続可能性(=サステナビリティ)とはどのような意味か?
5. 持続可能であるためには、何をする必要があるか?
6. どのようにはじめればいいか?
7. 典型的な事例を教えてほしい.
8. ナチュラル・ステップによる支援サービスの予算の目安は?
9. ナチュラル・ステップに講演を依頼するには?
10. 人口増加について、ナチュラル・ステップはどのように考えているか?
11. 中国の工業生産高が急激に上がり、温暖化ガスや人口が増加する中で、先進国が持続可能に向けて取り組むことは重要なのだろうか?
12. 持続可能性の原則に則ることができなければ、私たちの会社(や自治体)は存続できない、つまり、私たちが事業をやめることが唯一の持続可能になる方法なのだろうか?
13. ナチュラル・ステップのフレームワークは、日々の意思決定にどのように役立つのか?
14. 環境によい商品は高い価格設定のものが多いが、企業がその方策を取ることは現実的なのだろうか?
15. 私たちが物事を進めるとき、はじめに計画し、その計画に対して取り組んでいく方法が一般的だが、ナチュラル・ステップのバックキャスティングとは何が違うのか?
16. ナチュラル・ステップでは、他のツールやコンセプトと、どう関係するか?
17. ナチュラル・ステップは、気候変動とどのように関係しているか? ナチュラル・ステップはサステナビリティに対して取り組んでいるが、気候変動のみを取り扱いたい場合、ナチュラル・ステップは役立つのか?
18. なぜシステムアプローチを取ることが重要なのか?
19.ナチュラル・ステップのフレームワークでは、どのように社会のニーズを扱っているか?
20. ナチュラル・ステップのフレームワークは、原子力、バイオ燃料、食糧危機といった現代の課題に対して明確な答えを出さないのか?
21. システム条件と持続可能性の原則の違いは?
ナチュラル・ステップのフレームワークとは、アプローチと方法論を相乗的に用いることができるよう、持続可能な開発に向けた様々なツールを準備している箱のようなものです。誰もが利用できるようオープンにされています。複雑なシステムの中で計画する際に役立ち、世界の多くの組織が長期にわたる変革を起こす上で持続可能な開発を戦略的プランニングに組み込むのに用いています。このフレームワークは、絶えず、利用され、テストされ、改良し続けられ発展しています。詳しくは、コンセプト(ナチュラル・ステップの考え方)をご覧ください。
ナチュラル・ステップのフレームワークは、自治体や組織が持続可能性の原則を基にバックキャスティングするためにつくられました。バックキャスティングは、はじめに将来の成功地点を定義した後、その地点へ到達するために最も効果的な手段を取るというコンセプトを表す言葉です(一方、フォーキャスティングは、トレンドを見つけるために過去の情報を調査し、将来に向けて計画すること。)。このバックキャスティングのアプローチでは、持続可能性の原則を、科学的法則(熱力学の法則など)に基づく持続可能な成功地点を定義するために用いています。既存のテクノロジー・政策・法律のみを基に考えるのではないという点で、ナチュラル・ステップのアプローチはユニークであり、長期的な将来について計画することが可能です。持続可能性の原則からのバックキャスティングは、型にはまった考えから抜け出し創造性を発揮するのに強力なアプローチとなります。詳しくは、持続可能性の原則からのバックキャスティングをご覧ください。
ナチュラル・ステップは、持続可能な人間社会を創るというビジョンを持って設立された非営利組織です。そのコアとなるミッションは、持続可能性の実現へ向けて、理解、能力、戦略的プランニング、そしてその取り組みを促進することにあります。ナチュラル・ステップは、厳密な科学的基盤のフレームワークに根差して活動しており、企業や自治体が、環境面・社会面・経済面を考慮し、それぞれの計画の中に組み込むことを支援します。また、持続可能な開発に関わる教育・コンサルティング・研究に力を注いでいます。現在、ナチュラル・ステップはスウェーデンの本部をもち、11カ国にオフィスを構えています。詳しくは、ナチュラル・ステップについてをご覧ください。
この言葉を聞かれたことがある方は多いのではないでしょうか。 “持続可能性”という言葉は、バイオ燃料の開発や紙のリサイクルなど様々なトピックに関係していますが、同じストーリーに基づいています。1987年にブルントラント委員会が次のように持続可能性を定義しました。
持続可能な社会をつくるためには、持続可能でないことの根本的な原因を理解しなければなりません。私たちの現在の在り方には、私たちや将来世代を維持する地球の能力を抑制してしまうことが、4つあります。ナチュラル・ステップは、科学者による国際的な委員会をリードし、コンセンサスのプロセスを通じて持続可能性に関する根本的な原因にたどり着きました。持続可能な社会をつくるために、私たちは以下に基づき行動しなければなりません:
- 地殻から掘り出した物質(重金属や化石燃料)が蓄積していくことに加担しない
- 人間社会で作り出した化学物質と物質(ダイオキシン、PCB、DDTなど)が蓄積していくことに加担しない
- 森林の乱伐採や重要な野生の生息地を消滅させるなど自然や自然のプロセスの物理的な劣化や破壊に加担しない
- 不安定な労働条件や不十分な給料などによって、人々が自らの基本的なニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出すことに加担しない
中国の哲学者・老子は“千里の道も一歩から”と言いました。これは、持続可能性へ旅路をうまく表しています。それは、長く複雑なプロセスにも関わらず、面白くやりがいのあるものです。最初の一歩は、持続可能性とは何かについて自身を教育することです。当ウェブサイトでは、コンセプトや出版物&資料などの情報を提供している他、eラーニングコースも用意しています。
ナチュラル・ステップでは、方法論として、持続可能性の原則からのバックキャスティングを用いています。ナチュラル・ステップでは、以下の点を大切にしています:
- 持続可能性に関わる気づきや刺激を生む
- 計画プロセスに、個人を巻き込む
- 望ましい持続可能な将来の形に向けて、創造力を発揮することでイノベーションを起こす
- 今の現実を、素直にしっかりと見つめる
- 現実と将来の間のギャップを埋めるアイデアを奨励し、新たな取り組みを考える
私たちのサービスは、タスク完了までに必要な時間に応じ、予算が変わります。プロジェクトの予算決定において考慮する要因には、例えば以下のものがあります:
- プロジェクト準備のためにかかる時間
- プロジェクトを実行するのにかかる時間
- 貴社・貴団体やナチュラル・ステップにおいてプロジェクトに関与する人数
- プロジェクトを遂行するために必要なナチュラル・ステップアドバイザーのレベル (一般的に、複雑なプロジェクトであればあるほど、シニアアドバイザーが必要)
- 出張の必要性
プロジェクトスコープや、貴社・貴団体のご要望、私たちのスキルを合わせて検討し、お見積りさせていただきます。
ナチュラル・ステップのフレームワークは規定ではないため、人口増加に対して、ナチュラル・ステップは公式な立場をとっているわけではありません。
この誤ったデザインをなおすため、ナチュラル・ステップは、組織がその影響範囲内でできることを実施できるよう支援します。
このことは、間違いなく非常に大きな挑戦として私たちの前に立ちはだかっています。
持続可能性の原則に基づいて暮らすことは遥か遠い未来のことであり、持続可能への道のりは厳しいもののように感じるかもしれません。私たちの目的は、長期にわたり持続可能性へと移行していくことであり、今すぐに、明日に持続可能へ辿りつくわけではないのです。持続可能性へと移行するために経済を破綻させることはできないため、既存の構造をうまく適合させていかなければなりません。
ナチュラル・ステップの持続可能性の原則は、方向性を示しながら、長期的な持続可能性の形を定義します。具体的な道筋を定めるわけではありません。これは、チェスの“チェックメイト(王手)”の考え方と似ています。チェスでは、敵の“キング”の詰めに応じることができなかったとき、成功が決まります。ゲーム開始時には、プレイヤーは、駒がどのように動いて勝つのかはわかっていませんが、ゲームの目的をよく理解し、駒を前に進めていくわけです。
持続可能性への長い旅路の中で、持続可能性の原則に基づき個々の決定を評価し、成功の要因をつくっていきます。具体的に言えば、はじめに組織のありたい未来を描き、現在の機会と障壁を理解し、戦略的な方策を順にとっていくわけです。
持続可能性に関わる日々の決定には、常に賛成や反対がつきまとうものです。意思決定する際、ある問題を別のところへ単に追いやっているだけのように見えるかもしれません。意思決定を評価するのに役立つ全体的なフレームワークがないと、環境・社会・経済の要因を単にトレードオフするだけに終わり、泥沼に入り込んで身動きがとれなくなってしまいます。
良い例として、電球があります。電力消費が大きな従来の電球(白熱灯)と重金属の鉛を含むCFL(電球型蛍光灯)の2つを比較することは、リンゴと携帯電話を比較するようなものです。持続可能性という長期的かつ包括的な文脈の中で、トレードオフを考えることで、取るべき方策を評価し明確にするのです。(電球の比較については、Q14をご覧ください)
持続可能性とは、環境・社会・経済面で考慮すべき事項を、意思決定に確実に組み込むことです。言い換えると、漏斗の壁にぶち当たらないよう確実に事業を運営し続けていくことです(例:壁にぶち当たるとは、化石燃料や原材料の価格急騰による影響や訴訟などがあります)。持続可能性とは、まさにリスクマネジメントであるともいえます。
| 電球タイプ | 初期投資 | 耐用期間 (時間) | 電力 (W) | 5年間の全費用 |
| CFL(電球型蛍光灯) | $7.50 | 10,000 | 15 | $399 |
| 従来型電球 (白熱灯) | $0.75 | 750 | 60 | $1,184 |
備考: 電球を10 時間/日、利用すると仮定し、電気代を$0.091/kwhにて計算 (参考:Bullfrog Power (外部リンク) 2008年8月25日現在)
15. 私たちが物事を進めるとき、はじめに計画し、その計画に対して取り組んでいく方法が一般的だが、ナチュラル・ステップのバックキャスティングとは何が違うのか?
バックキャスティングは、戦略的であるためのアカデミックな用語です。ビジョンを持つ多くの人々が自然に行っていることですが、はじめに、ゴールを可視化します。例えば、あるアスリートは、ラインをまたぐ自身の姿をイメージしますし、ある経営者は聴き手のモチベーションを高めるスピーチをしている自身の姿をイメージします。バックキャスティングは、結婚式を計画したり、家を買ったり、新しい仕事を探すときなど、個人個人ではよくやっていることですが、大きなグループの中ではあまり実践されていません。グループでは、フォーキャスティングをよく用います。フォーキャスティングそのものが悪いというわけではありません。フォーキャスティングは、既存のシステムや構造を与えられたものとして取り扱うことから、既存のものを強化するものとして使われます。しかし、持続可能な社会を作るという計画は、既存のシステムや構造へ変化や順応を必要とすることがあります。
バックキャスティングは、まず何を作りたいのかと尋ねることからはじめます。そして、ありたい姿に辿りつくために、現状のシステムや構造が変わるべきかを考えます。私たちのシステムや構造を与えられたもの不変のものとして捉えるのではなく、私たちのやり方そのものに挑戦するのです。バックキャスティングとフォーキャスティングの違いについてはこちらをご覧ください。
ナチュラル・ステップでは、バックキャスティングを行うとき、持続可能性の原則に基づく理想の未来をイメージし、それに向けて進めていきます。私たちがニーズを満たし、地球が私たちを持続し続けられる未来を確かなものとするために、バックキャスティングを前提にその原則が作られました。持続可能性の原則からのバックキャスティングを行うことは、新しい考え方へ導いてくれます。政治・技術などの現実に基づいて何が可能で何が不可能かということよりも、本当に必要なものは何かということに焦点を当てていきます(例えば、きれいな水・空気・安全な仕事・住環境などがあります)。バックキャスティングは、戦略的に持続可能へと移行させるうえで不可欠です。
16. ナチュラル・ステップでは、他のツールやコンセプトと、どう関係するか?
(ナチュラル・ステップのフレームワークをよく理解されている方は、以下を読み進めてください。フレームワークを初めて聞いた方は、はじめに、コンセプトをご覧ください。)
ナチュラル・ステップのフレームワークでは、様々なツールやコンセプトを分類するために、5段階に分けた考え方を提唱しています。5段階とは、1)システム2)成功3)戦略4)方策5)ツールです。この5段階の考え方では、成功のための原則(2段目:例えば、ナチュラル・ステップの持続可能性の原則)とツール(5段目:例えば、LEED認証)を切り分けて考えます。ありたい姿と現状とのギャップを埋めるために、ツールとコンセプトは合わせてつかわれるべきですが、考えを整理し、何を達成するかについて明確にすることが必要です。5段階フレームワークは、考えを構造化し、適切なコンセプトとツールを選ぶのに役立ちます。このモデルの分類は、互いに競い合うものではありません。例えば、ISO14001とナチュラル・ステップのフレームワークを考えてみましょう。ISO14001は環境マネジメントシステムを開発するためのプロセスやガイドラインを提供するものです。しかし、何か方策を打つための手引きとなるものではなく、管理するものだと言われます。一方、ナチュラル・ステップのフレームワークは、戦略的かつ全体的な観点で、何が重要かを導く手引きの役割を果たします。(例えば、成功または持続可能性の原則からのバックキャスティング自体は、マネジメントシステムについて何かを示すものではありません。船で喩えると、ISOは船をうまく漕ぐ方法を導く手引きですが、どこに向かうべきである、ということについては示しません。一方、ナチュラル・ステップのフレームワークは、どこに行くべきかを示すコンパスの役割を果たしています。これらを一緒に持続可能性のためのマネジメントシステムに組み込んだときに、奇跡が起こるわけです。詳しくはこちら(英語)をご覧ください。
このトピックに関する詳細については、The Journal of Cleaner Production(英語)の記事をご覧下さい。
17. ナチュラル・ステップは、気候変動とどのように関係しているか? ナチュラル・ステップは持続可能性に対して取り組んでいるが、気候変動のみを取り扱いたい場合、ナチュラル・ステップは役立つのか?
気候変動は、持続不可能な社会を示す極めて重大な兆しです。これは、私たちが大気をゴミ置き場としてしまったことの問題です。持続不可能を示す兆候はこれだけではありません。
気候変動を解決するために、システムアプローチをとらなければ、既存の問題以上に大きな問題を更に作り出してしまうでしょう。例えば、運輸で使われる化石燃料のバイオ燃料による代替があります(トウモロコシなどの有機物からの燃料)。これは、よくメディアで取り上げられていますが、代替により、化石燃料への依存を和らげることができますが、同時に世界中に連なる問題を引き起こしています。トウモロコシの需要が急上昇したことで、食糧危機を加速させ、低所得者は基本的な食料さえ買う余裕がなくなっています。
私たちは、今日そして未来の人々のニーズを損なわないよう問題を解決していくことを、常に意識しなければなりません。だからこそ、気候変動についてもシステムアプローチが必要になります。
かつてアルバート・アインシュタインは言いました。
「私たちが直面している重大な問題に取り組むとき、それを作った時と同じ考え方で解くことはできない」
部分と部分がかかわりあう複雑なシステムの中で私たちが取り組む、そのことを理解することがシステムアプローチを取ることです。それにより、従来とは異なる方法で計画を立てることができます。計画を立てるとき、私たちのシステムである地球は様々な部分とかかわり合っていることを十分に配慮しなければなりません。
私たちはシステム思考の重要さを身をもって学んできました。よく私たちは一つの問題に一生懸命に取り組もうとします。しかし、結果としてより多くの問題を生み出したということがあります。例えば、東アジアのボルネオ島におけるマラリアの問題についてみてみましょう。1950年代初め、島の子供たちの間でマラリアが蔓延しました。マラリアは蚊を通じて広がるため、WHO(世界保健機関)が殺虫剤であるDDTを散布し、蚊を退治しようとしました。確かに蚊は一掃され、マラリアも減りました。しかし同時に、住民の屋根が崩れるという現象が起こりはじめました。これはDDTの散布が原因です。DDTは、蚊だけではなくハチをも殺してしまい、ハチの餌食であったイモムシが大量発生しました。イモムシは、もともと茅の屋根で巣食っていましたが、大量発生により、茅を大量に食い尽しはじめたのです。また、DDTにまみれた虫を食べて育ったヤモリを、猫が食べ、猫が次々と死んでしまいました。そうすると、捕食動物である猫がいなくなったネズミが繁殖し、チフスとコレラが大発生したのです。そこで、WHOは直ちに、14000もの生きた猫をボルネオ島にパラシュートで放つ手段を取ったのです。
一度システム全体を見渡してみると、前とは別の方法を検討しなければならないことに気付きます。システム思考は、大きな絵を描かせ、その根本の問題を解くのに役立ちます。ナチュラル・ステップのフレームワークは、下流にある兆候に焦点を当てるのではなく、持続不可能であることの根本的な原因に焦点を当てるため、持続可能性の原則を用いたシステムアプローチを取っています。
19.ナチュラル・ステップのフレームワークは、どのように社会のニーズを扱っているか?
ナチュラル・ステップでは、全体の絵を描くことを大切にしています。持続可能へ取り組むため、まず全体的な視野でもって4つの持続可能性の原則に則った成功の姿を描きます。その際に社会問題に注目します。組織が、基本的なニーズを満たそうとする人々の行為を害することとは、一体どのようなものであるかを考えます。経済的な条件(例:生活をするのに十分でない賃金)、政治的条件(例:自由を制限してしまう政府の支援)、健康や安全の条件(例:危険で不当な仕事環境)について、大きな絵を描き、それに対処する方法を考え、徐々に運営方法を変えていきます。4つ目の持続可能性の原則は非常に重要であり、他の3つと依存し合っています。人々は基本的ニーズを満たさなければ、環境を害する手段を取ってしまいがちです。逆に、自然システムを害してしまうと、人々のニーズはわずかしか満たされず、非常に悪い影響を及ぼしてしまいます。
20. ナチュラル・ステップのフレームワークは、原子力、バイオ燃料、食糧危機といった現代の課題に対して明確な答えを出さないのか?
ナチュラル・ステップのフレームワークは、すべてに合う一つの答えを提供するためのものではありません。すべてに合う答えといったものは、柔軟なものではなく、時の流れに耐えうるものではないからです。
ナチュラル・ステップは、戦略的な持続可能性のフレームワークという分野での教育やファシリテーションにおける専門家であり、特定の問題に対する専門家ではありません。そのため、ナチュラル・ステップは、特定のセクターにおいて観察しアドバイスをするために、様々な分野の専門家とともに取り組んでいます。
システム条件は科学的に明示された記述ですが、科学者以外の人々にとっては理解しにくい表現となっています。そのため、持続可能性を実現していくことに関心を寄せるさまざまな組織にとって、わかりやすいガイダンスとなるよう、システム条件を持続可能性の基本原則として言い換えました。以下の表では、左側に4つのシステム条件、右側に持続可能性の原則を述べています。持続可能性の原則は、4つのシステム条件とは対照的な表現をしています。
| 4つのシステム条件 | 持続可能性の基本原則 |
| 持続可能な社会では自然の中で | 持続可能な社会を構築するためには |
|
1. 地殻から掘り出した物質の濃度が増え続けない |
1. 地殻から掘り出した物質(重金属や化石燃料など)が蓄積していくことに加担しない |
| 2. 人間社会が作り出した物質の濃度が増え続けない | 2. 人間社会で作り出した化学物質と物質(ダイオキシン、PCB、DDTなど)が蓄積していくことに加担しない |
| 3. 物理的な方法で劣化しない | 3. 自然や自然のプロセスの物理的な劣化や破壊に加担しない(森林の乱伐採や重要な野生の生息地を消滅させるなど) |
| 4. 人々が自らの基本的ニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出してはならない | 4. 人々が自らの基本的なニーズを満たそうとする行動を妨げる状況を作り出すことに加担しない(不安定な労働条件や不十分な給料など) |
